無料提供馬 エスペランサシチー 第11戦


友駿愛馬第41号は無料提供馬ヒューストンシチーの代替馬。

未勝利クラスでは2着3回と惜しい競馬が続いていたが、前走7戦目でついに勝ち上がる。

昇級してからも6、9、8着と堅実だが、無料提供馬なので、その辺の中途半端な着だと我々会員には1円の利益もない。

前走はウチパク確保で究極の仕上げだったが2分の1の確率の抽選で落選し調子落ちが著しく、1度使われて放牧に。嗚呼、なんてツキがない。

しかし、陣営の努力も見て取れますし、来夏のクラス再編までにもう1つ勝ち上がってくれれば言うことはありません。


スピリットファームへ放牧に出ましたが8月23日に帰厩を確認しました。

9月8日 中山12R 500万下 ダート1200mに出走!!

6着/3番人気。

追い切りでは動かないエスペランサシチーだが、今回は自他共に認めるくらいの悪い動き。

そんな中、早めに手応えのなくなったエスペを最後まで持たせての6着はさすがトップジョッキーの内田博幸騎手。

しかし彼ほどの剛腕でも前につけることはできず、昇級してからは前を取れたことがない。

スピード能力に限界を感じ、このクラスで一杯の雰囲気。


レース回顧と時計の分析、レース後の内田博幸騎手と池上昌弘調教師のコメントを掲載。

(2012年9月11日完結)

2012年7月31日立ち上げ

●前走後スピリットファームへ放牧に出ました

 本日(7月31日)に更新されましたクラブ公式HPエスペランサシチーの近況報告は次の通りです。

スピリットファームに放牧されました。池上師は「しばらく除外対象と思われ放牧しました。調子も落ちている可能性もあり、リフレッシュさせたいと思います。レースでは前半で流れに乗れれば好レースできると思います。」と話しています。

 ということで我らが愛馬エスペランサシチーは前走後、スピリットファームに放牧に出されました。クラブ公式HPでは正確な放牧日時は書いてありませんが、少なくとも7月26日〜29日の間です。

 仕上げたレースを除外になり調子落ちは明らかでしたから、ここでのリセットは当然のことですね。陣営にはウチパクを確保してくれたりとしっかりと考えてやってくれていると思います。成長を妨げない為にもしばらく休養してもいいのではないでしょうか。

これ以降は2012年8月23日に作成

●8月23日に帰厩を確認しました

 前走後7月28日からスピリットファームに放牧されていた我らが愛馬エスペランサシチーですが、8月23日に帰厩を確認しました。少し短すぎる休養だった気はしますが、調子も回復してきているということですし、楽しみですね。

これ以降は2012年9月5日に作成

●追い切り情報(9月5日更新)

前走前 7月18日 美浦南ウッドチップ 良馬場 馬なり余力

助手
5F 69.2
4F 53.6
3F 39.6
1F 13.1[8]



8月26日 美浦南ウッドチップ 良馬場 馬なり余力

助手
5F 71.2
4F 55.8
3F 41.6
1F 13.4[7]


8月29日 美浦南ウッドチップ 良馬場 強めに追う

助手
5F 71.4
4F 54.8
3F 39.8
1F 13.2[8]
ビックケン(古馬500万下)一杯の外0.1秒先着


9月5日 美浦南ウッドチップ 良馬場 一杯に追う

助手
5F 70.2
4F 54.7
3F 40.0
1F 13.5[9]
ダイワクレバー(古馬500万下)馬なりの外を0.9秒先行0.2秒遅れ
 8月26日、帰厩後初めての追い切り時計を計時しました。そんなに長い休養ではありませんでしたが、疲れが癒えているならもう少しやれて良い馬です。期待しています。

 8月29日、追い切りではさっぱり走らない我らが愛馬エスペランサシチーですが、たいした時計ではないものの、同クラスの馬に外を回って先着しています。疲れが取れていい状態のようで、次走が楽しみですね。

 9月5日、同じクラスの併走馬に対し、目一杯に追っているのに大きなハンデを貰いながらも最後先着できませんでした。相変わらず追い切りは動きませんねぇ。ただ、いつものことなので、そんなに心配は要らないと思います。
 私ほっさんの追い切り評価は「C」です。いつものこととはいえ、やはり追い切りという評価ですとどちらかといえと悪いとしか出しようがないですねえ。

●気になる出馬想定表(9月8日 中山12R)

出馬想定表 9月8日 中山12R 500万下 ダート1200m フルゲート16頭 想定数 19頭
馬名 予定騎手 前走 過去着順 追い切り
15 アードパーク 木幡初広  8/12 500万 新潟芝1000 18 13 16 12 12
11 エスペランサシチー 内田博幸  7/22 500万 新潟ダ1200 12
キンショーユウジャ 勝浦正樹  8/19 500万 札幌ダ1000 11
グランドシャープ 横山和生  8/18 500万 札幌ダ1000 10 15
ケイオークラウン  6/16 500万 福島ダ1150 14 11 13 16
ゲンパチメジャー 石橋脩  8/11 500万 新潟ダ1200
コスモイルダーナ  3/04 500万 中京ダ1400
10 ジャイアン 丸山元気  7/15 500万 中京ダ1400
スピーディードータ 杉原誠人  4/07 500万 中京ダ1200 12 11
デイブレイク  7/07 500万 福島ダ1150
15 デリケートアーチ 三浦皇成  8/12 500万 新潟芝1000
デルマクリシュナ 村田一誠  8/25 500万 札幌ダ1700 10 12 10 14 14
11 トキノワイルド  7/21 500万 新潟芝1200 16 13 10
14 ニコニコマーク  8/05 500万 札幌芝1500 13 11
フランスギャル  8/19 古町5下 新潟芝1600 17 16
13 フレイヤ 丹内祐次  8/04 500万 札幌ダ1000 10
フレンチミシル 杉原誠人  6/23 500万 阪神ダ1200 12 10 11
ヘンリーフォンテン 江田照男  7/01 500万 福島芝1200 10
メイスンファースト 長岡禎仁  6/30 500万 中京ダ1200

表中 「優」は前4節以内の優先出走権を持つ馬 青字は1000万クラスでの成績 数字は優先出走順位 騎手の太字は乗り替わり予定

フルゲート16頭のところに現在19頭出馬想定されています。

エスペランサシチーは出走順位が11番手で、ウチパク確保で弾かれた時と同じくらいの順位ですね。予断を許しません。

今回こそ内田博幸騎手で出走に至りたいですが。

これ以降は2012年9月6日に作成

●出馬確定表

出馬確定表 9月8日 中山12R 500万下 ダート1200m フルゲート16頭 想定数 19頭
馬名 騎手 前走 過去着順 追い切り
アードパーク 木幡初広  8/12 500万 新潟芝1000 18 13 16 12 12
エスペランサシチー 内田博幸  7/22 500万 新潟ダ1200 12
キンショーユウジャ 勝浦正樹  8/19 500万 札幌ダ1000 11
グランドシャープ 横山和生  8/18 500万 札幌ダ1000 10 15
ケイオークラウン 大野拓弥  6/16 500万 福島ダ1150 14 11 13 16
ゲンパチメジャー 石橋脩  8/11 500万 新潟ダ1200
ジャイアン 丸山元気  7/15 500万 中京ダ1400
ジルコニア 宮崎北斗  8/22 交流 門別ダ1200 10 11
スピーディードータ 杉原誠人  4/07 500万 中京ダ1200 12 11
デリケートアーチ 三浦皇成  8/12 500万 新潟芝1000
ニコニコマーク 黛弘人  8/05 500万 札幌芝1500 13 11
フランスギャル 吉田豊  8/19 古町5下 新潟芝1600 17 16
マヤノパシャ 田辺裕信  9/02 500万 新潟ダ1200 15 16
ユキノソナタ 嶋田純次 12/20 地方 金沢ダ1500 10 10
リョウラン 村田一誠  8/25 雷光5下 新潟芝1000 17 16 11
レッツマンボウ 嘉藤貴行  9/02 500万 小倉芝1200 15 15 14 12

表中の「増」は出走想定表に載っていなかった馬 騎手の太字は乗り替わり

増えた馬はたいしたことはなく、2強以外はかなり軽いメンバーになりました。当然ある程度の出番はあるでしょう。

●中山ダ1200mコース解説

 向正面2コーナー奥の芝の地点からのスタート。芝コースから発馬の上、緩やかながら下り坂を駆け下りて3コーナーに飛び込むため、テンから加速がつきやすい。
 芝の部分を長く通れるため、外枠の方が有利と言われている。確かに実際に7〜8枠の成績は良いのだが、この要因はスタート地点だけの問題ではない。砂を被ったり、揉まれたりしないで先行できる点にもある。内枠の馬でもテンのダッシュ力が速く、すんなりハナを奪うことができれば、そのまま押し切れる。逆に内枠で先行できずに中団以降に置かれると、外から他馬に被せられて苦しくなる。
 ゴール前に急坂はあるものの、基本的には逃げ・先行馬が有利。3〜4コーナーを回り直線入り口で逃げ馬が後続馬を大きく突き放してしまうことも珍しくない。
有利な枠順 外枠
有利な脚質 逃げ〜先行
ポイント テンのダッシュ力、枠順
種牡馬ベスト サクラバクシンオー、アフリート、アジュディケーティング
連対騎手ベスト ペリエ、横山典弘、武豊、柴田善臣、藤田伸二
推定勝ちタイム 良馬場 稍重馬場 重馬場 不良馬場
2歳新馬 1分13秒7 1分13秒6 1分13秒0 1分12秒6
2歳未勝利 1分13秒6 1分13秒3 1分12秒5 1分13秒0
2歳500万 1分12秒2 1分12秒4 1分12秒4
3歳新馬 1分13秒9 1分13秒2 1分13秒2 1分12秒9
3歳未出走 1分13秒5 1分12秒8 1分13秒3 1分12秒9
3歳未勝利 1分13秒5 1分13秒1 1分12秒7 1分12秒8
3歳500万 1分12秒5 1分12秒2 1分11秒8 1分12秒2
古馬500万 1分12秒4 1分12秒2 1分12秒0 1分12秒1
古馬1000万 1分11秒8 1分11秒4 1分11秒1 1分11秒1
古馬1600万 1分10秒9 1分11秒0 1分10秒7 1分10秒0
古馬オープン 1分10秒6 1分10秒0 1分09秒1

これ以降は2012年9月7日に作成

●騎手は内田博幸騎手 ほっさん評価「A+」

 今回のエスペランサシチーの鞍上はウチパクこと内田博幸騎手です。もはや日本のトップジョッキーで多少人気のない馬でも実力以上の力を引き出してくれます。

 前走前に1度彼に騎乗依頼を出していたものの、ギリギリで3頭に割り込まれて抽選になり2分の1の確率で落選し非当選除外になった経緯があります。その時の抽選で当選した馬がそのレースを優勝したように、たいしたメンバーでもなく、出走できていれば勝ち負けでした。結局目一杯に仕上げたそこに出走できなくなったために調子落ちになり、次週に出走するも大敗しました。今回このコンビで出走できることはそういった意味からも凄く嬉しいです。


 内田博幸騎手と言えばなんと言っても剛腕。追う強さは日本でも1、2位の腕っ節だと思います。前に行けば力強く追ってできるだけ馬を持たせてくれますし、後ろからですと素晴らしい末脚を引き出してくれます。

 先々週のオレニホレルナヨのレースも上手かったですね。状況を読み切る力も長けています。


 ただ、私ほっさん愛馬への騎乗は過去3度ですが、愛馬シャンスイで私のキャロデビュー戦を飾ってくれた以外はわざわざ乗り替わったのに人気を下回る結果となっています。まあ、ウチパク騎乗ということで過度の人気になっているということも多分にあると思いますが。


 2012年9月5日現在、中央通算628勝、勝率13.3パーセント、連対率23.8パーセント、重賞は21勝でGTは今年の皐月賞や2010年のダービーなど6勝。

 昨年(2011年)は大怪我の影響で中央35勝にとどまったが、今年はここまで77勝、勝率15.2パーセントと抜群の成績で騎手リーディング4位である。



 内田 博幸(うちだ ひろゆき)は1970年7月26日生まれの42歳。日本中央競馬会(JRA)美浦トレーニングセンター所属する中央5年目の騎手である。騎手免許は平地競走のみ。デビュー時は嶋田潤厩舎所属。現在はフリー。競馬ファンからはウチパクの愛称で親しまれる。

 福岡県三潴郡三潴町(現・久留米市)出身。妻は元フリーアナウンサーの鈴木文子。兄の内田秀一も佐賀、川崎に所属し通算527勝を挙げた元騎手である。横浜FCの内田智也は従弟である。

 地方競馬時代には大井競馬場の荒井隆厩舎に所属。2008年にJRAに移籍。移籍時から美浦トレーニングセンターの嶋田潤厩舎に所属し、2011年5月1日付けでフリーとなる。

 地方時代の勝負服の柄は胴青・赤山形一文字・袖白。

 父が体操選手だった影響もあり小学校低学年から体操教室に通う。一緒に通っていた兄が中学卒業時に教室を辞めたため一人で通うのは無理と判断し、同時に体操教室を辞める。進路を決める中学3年生になるも体操への道が諦めきれず逡巡するが、再開しても周囲とのレベル差があり過ぎることを理由に諦める。自宅の近所に2歳馬の馴致をする施設があり、手伝いを通じて競走馬に親しむ機会があった。

 その後、当時佐賀競馬の騎手となっていた兄の秀一の縁で当時の佐賀のトップジョッキーであった的場信弘から大井競馬の調教師の松浦備を紹介されて上京、松浦の厩舎にて1年の修業のあと、地方競馬教養センター騎手課程で2年を過ごす。

 地方競馬にて

 1989年4月6日にデビュー(ハツマドンナに騎乗7着)。初勝利は同年5月7日に挙げる。当初は松浦備厩舎所属。初重賞勝利は1991年12月30日ドラールオウカンに騎乗したロジータ記念。

 その後赤間清松厩舎へ移籍して赤間のもとで徹底的に鍛えられ、1990年代には「追える若手騎手」として南関東地区では知られる存在であったが、的場文男や石崎隆之をはじめとする南関東のトップジョッキーたちの中にあっては影が薄かった。また、自身の騎乗馬で重賞を勝つチャンスがありながら騎乗停止処分でレースに騎乗できなくなり、乗り替わった騎手に重賞を勝たれたこともあった。しかし2000年ごろから南関東リーディングの上位に進出するようになり、リーディングトレーナーである船橋・川島正行厩舎の主戦騎手として、2004年には385勝(ほか中央競馬28勝)を挙げ的場・石崎時代に終止符を打つ初の南関東リーディング獲得、同時に初の地方競馬全国リーディング獲得でNARグランプリ最優秀騎手賞受賞。

 2005年には465勝(ほかに中央競馬で31勝)をあげ、2年連続の南関東リーディングジョッキーとなった。そのうえ、南関東地区の4競馬場(大井競馬場、川崎競馬場、船橋競馬場、浦和競馬場)ごとのリーディングをもすべて獲得している。同年には通算2000勝を達成し、名実ともに地方競馬を代表する現役騎手のひとりとなった。また、同年3月26日に開催されたドバイワールドカップにはアジュディミツオーとともに地方競馬からの初参戦を果たすが6着に終わった。

 2006年にはまずアジュディミツオーとのコンビで同年春の南関東古馬統一GTを完全制覇。さらにジャパンダートダービーをも制し、7月18日には通算2500勝を達成。これは南関東史上9人目、南関東現役では4人目の記録である。そして佐々木竹見の不滅の金字塔と言われた3年連続400勝突破を達成。12月の全日本2歳優駿をも制し、これが年間500勝目の勝ち鞍となり、12月18日の浦和競馬場の第11競走で1番人気のトーセンマンボに騎乗して勝利、佐々木の持つ年間505勝の日本記録を塗り替え、最終的には524勝まで勝ち星をのばした。

 2007年9月5日に大井競馬場で史上16人目となる地方競馬通算3000勝を達成。2008年度のJRA騎手免許試験を受験することを宣言。

 2008年、すでに中央競馬で2年連続20勝を達成していたため1次試験を免除され、2月上旬に行われた2次試験を受験して合格。3月1日付で日本中央競馬会所属騎手となった。地方競馬全国協会の騎手として最後の大井競馬場での騎乗となった2月22日には壮行会が行われ、地方競馬全国協会の騎手として最後の騎乗地となった川崎競馬場では2月27日に「内田博幸騎手を送る会」が行われた。地方競馬全国協会の騎手として最後の騎乗レースは同日のエンプレス杯となり(ラピッドオレンジに騎乗して6着)、中央移籍までに地方競馬通算17680戦3153勝の成績を残した。


中央競馬にて

 中央競馬の初騎乗は1993年7月25日の新潟競馬4歳未勝利戦で、同日施行のBSNオープンでドラールオウカンへの騎乗に伴うもの、同じくドラールオウカンのオールカマーで中央競馬の重賞競走も初騎乗となる。また1995年には当時施行されていたヤングジョッキーズワールドチャンピオンシップにも参戦。以降も騎乗機会を確保できれば中央へ積極的に参戦する姿勢を見せており、重賞は2003年の共同通信杯をラントゥザフリーズで、2005年のニュージーランドトロフィーをマイネルハーティーで制している。2005年の朝日杯フューチュリティステークスではスーパーホーネットに騎乗して2着となった。

 2006年3月4日の中山競馬第11競走で同年より重賞となったオーシャンステークスを船橋競馬所属のネイティヴハートで16頭立ての14番人気という低評価を覆して勝利。さらには同年4月2日の中山競馬で、地方競馬所属騎手として初の12競走中6勝するという快挙を成し遂げ、8月20日の新潟競馬第7競走でアナナスに騎乗しJRA通算100勝を挙げた。9月30日にはJRA年間56勝を達成し、それまで安藤勝己が有していたJRA所属外騎手最多勝記録である55勝を更新した。この年はそれから5勝を追加してJRA年間勝利数を61まで伸ばし、中央競馬リーディング16位の成績を残した。年末には有馬記念にドリームパスポートで参戦。同馬にとって初めての馬券圏外となる4着に敗れている。

 2007年2月18日のフェブラリーステークスで、船橋競馬所属のアジュディミツオーに騎乗し14着に敗れるが、同年5月6日のNHKマイルカップ ([競馬の競走格付け|JpnT]]) ではピンクカメオに騎乗し、初めての中央競馬GT級競走を制覇した。

 2008年3月1日付でJRAに移籍すると、その日の中山競馬第1競走をシャドウランズで制し、2006年の岩田康誠に次ぐ2人目の「地方競馬からの移籍後初騎乗初勝利」を挙げた。

 3月5日に関東地方公営競馬協議会によって、交流競走などにより南関東公営競馬で騎乗する際には従来指定していた騎手服を使用することが可能と発表され、JRA移籍後も南関東公営競馬での騎乗の際には従来の騎手服を着用できることになった。翌3月6日には船橋競馬でJRA移籍後初めて古巣・南関東に参戦し、3勝を挙げた。

 4月27日、レッドアゲートで第43回フローラステークスを制覇し、JRA所属騎手として初の重賞勝ちを収めた。つづく5月7日船橋競馬・東京湾カップでギャンブルオンミーに騎乗して勝利し、移籍後初の南関東公営の重賞制覇も達成した。

 6月29日にエイシンデピュティで第49回宝塚記念を制覇し、JRA所属騎手として初の中央GT勝ちを収め、10月26日には第69回菊花賞をオウケンブルースリに騎乗して優勝しJRAのクラシック競走初制覇を達成、12月17日の第59回全日本2歳優駿に勝利。11月9日には自身初の中央競馬年間100勝を達成し、最終的には123勝を挙げ、関東騎手リーディング1位(全国リーディングは2位)となる。

 2009年1月27日、川崎で行われた佐々木竹見カップ ジョッキーズグランプリに中央美浦所属騎手代表として出場し、初優勝。また、シャーガーカップに招待された。最終的に146勝を挙げ、中央競馬の総合リーディングジョッキーとなり、騎乗機会も975回のJRA新記録(当時)となった。

 2010年も年明けの開催4日で8勝を挙げるなど好調をキープしていたが、1月11日の中山第4競走で9頭が巻き込まれる大規模な落馬事故(9頭落馬事故)に遭い、後続の馬に蹴られた際に左前腕部を骨折、治療のため休養に入る。2月21日に復帰。復帰初日はフェブラリーステークスのみに騎乗し、サクセスブロッケンで3着となっている。

 5月30日、第77回東京優駿でエイシンフラッシュに騎乗して優勝、ダービージョッキーとなった。JRAの東京優駿と交流のジャパンダートダービー、南関東・大井の東京ダービーともに制した騎手としては史上初となる。最終的には、中央のみの勝利数では118勝となり、横山典弘に1位を譲ったものの、中央と地方交流を合わせた勝利数では125勝となり、全国1位となるめずらしいケースとなった。よって、JRA賞最多勝利騎手は内田が受賞することとなった。

 2011年5月1日付けで嶋田潤厩舎所属からフリーになった。5月11日の大井競馬で落馬。頸椎歯突起骨折の重傷を負い、35勝に終わる。

 2012年に入り1月28日の東京競馬で8か月ぶりに復帰。4月15日の皐月賞をゴールドシップで優勝。これにより内田はJRA牡馬クラシック三冠競走を全て制覇、また南関東公営牡馬三歳三冠競走(羽田盃、東京ダービー、ジャパンダートダービー)と合わせ、中央と南関東公営の3歳牡馬三冠競走全てを制覇したこととなる。



 「2010年春に落馬骨折した影響もあってリーディング2位(118勝)。2011年は5月に大井競馬場で落馬して頸椎歯突起骨折との診断を受け、夏が終わっても復帰できていない。テンに強く出してポジションを取り、剛腕で保たせるのが最も多く見られる好走パターン。2010年のヴィクトリアマイルでヒカルアマランサスを2着に頑張らせた騎乗など印象的だった。もちろん馬のタイプによっては抑えて末を爆発させる乗り方をして、この典型例が2010年のエイシンフラッシュでのダービー制覇である。気になるデータは1番人気での勝率低下。2009年は[80・35・21・76]で勝率.377、2010年は[53・33・26・58]で.312、2011年は[15・8・15・18]で.268となっており、2011年の単勝回収率は50パーセントと低い数字だ。人気になりやすくなっていること、また、調教師や馬主から強引に乗らざるを得ない指示が出ていると思われるケースが多いことが要因として挙げられる。距離別、芝・ダート別で目立った偏りは見つからなかった。2011年に成績が良い厩舎は堀宣行、斎藤誠、古賀慎明、国枝栄など。栗東の厩舎からの依頼も多い。5月の落馬による後遺症はないとのことだが、影響が気にならないと言えばウソになる。」(佐藤祐樹元地方競馬騎手)


ほっさん愛馬での成績 (3戦1勝)

2008年 5月17日 シャンスイ     東京ダ1400m 1着/4番人気
2009年 9月27日 ペルシステンテ  阪神ダ1400m 9着/4番人気
2009年11月 1日 アイオロスシチー 東京ダ1400m 12着/5番人気

●専門誌の印と評価

競馬ブック

見解

「前走のゲンパチメジャーは先週現級Vのアルデュールに先着。新馬以来の右回りだが、スピードで押し切る公算が大きい。キンショーユウジャは中山ダート1200メートルで1000万下DD着。相手の筆頭になる。割って入れば、差せるジャイアン。次位エスペランサシチー。


短評は「順当」



予想家の印
馬名 吉田幹 林茂徳 吉岡哲 CPU
グランドシャープ
キンショーユウジャ
ケイオークラウン
フランスギャル
ゲンパチメジャー
デリケートアーチ
ジルコニア
スピーディードータ
ジャイアン △△ △△
エスペランサシチー △△ △△
二重△は△△で処理
あとは無印



予想オッズ
馬名 予想オッズ
ゲンパチメジャー 3.1
キンショーユウジャ 3.9
ジャイアン 5.6
デリケートアーチ 7.0
エスペランサシチー 10.0
フランスギャル 13.8
ケイオークラウン 21.7
マヤノパジャ 26.4
グランドシャープ 26.4
以下27倍以上省略



スピード指数

馬名 最高値 3走前 2走前 前走 評価
エスペランサシチー 72 65 69 68
キンショーユウジャ 81 69 71 79
ジャイアン 74 74 74 63
ゲンパチメジャー 83 76 83 78
デリケートアーチ 71 71 64 64


デイリー馬三郎

本紙の見解

「◎ゲンパチメジャーの前走は逃げ馬を楽々と交わして先頭へ。最後は首の上げ下げで悔しい敗戦だった。先行力に磨きがかかっており、今度こそ勝ち上がる。中山+距離は問題ない○キンショーユウジャが相手筆頭。〈加藤〉」

◎ ゲンパチメジャー
○ キンショーユウジャ
▲ ジャイアン
× エスペランサシチー
☆ ケイオークラウン

以下省略


エスペランサシチー 全13記者中 ◎(本命)印 なし、〇(対抗) なし、▲(3番手) 1記者、×(4番手評価) 8記者、☆(5番手評価) なし、△(6番手評価) 3記者

●前走レース後の騎手・調教師・専門誌のコメント

エスペランサシチー(8着)

 「芝スタートのためダッシュが今ひとつで、ポジショニングが悪くなりました。ラストは盛り返していますが、反応は少し悪いようでした」(勝浦正樹騎手・友駿ホースクラブ公式HP)

●各陣営のコメント

エスペランサシチー

 「流れに乗れなかったがしまいは脚を使った。前走は出負けしたが、スピードを生かして。」(池上助手・デイリー馬三郎)

 「前走は出負けしながらも最後はよく差を詰めたし、3着馬とは差がなかった。本来はもっと前に行ける馬だし、デキも前走以上で」(池上助手・競馬ブック)

 「休養明けとなりますが、仕上がりに問題は無く、調子は悪くありませんが、調教での動きはもう一息足りないようでした。叩きつつの良化を目指し、実戦での変わり身に期待します。」(池上昌弘調教師・友駿ホースクラブ公式HP)

●ほっさん予想

 正直難しいですね。エスペランサシチーはしっかりと休養を取って疲労を取り、鋭気を養い万全の状態でといいたいところですが、追い不足は明白です。追い切りの動きの悪いエスペランサシチーと言っても酷すぎる動きです。

 しかし、鞍上は日本で最も追えるジョッキーの1人内田博幸騎手で、上手く前につけることができれば、最後まで渋太く持たせてくれると思います。


 他馬を見渡すと、2着2着と堅実な馬が2頭。その1頭ゲンパチメジャーは良績が左回りに偏っているという左回り巧者。今回の右回りは取りこぼす可能性があります。

 キンショーユウジャも最近はスタートがひと息であくまでも互角のスタートならという条件がつきます。


 上位人気が予想される馬はいずれも不安材料があり、どの上手く立ち回った馬が勝つでしょう。伏兵の台頭も十分にありうると思っています。


 エスペランサシチーは4、5着と予想しますが、その通りの結果なら満足ですね。次走への優先権もありますし。しかし、勝っても不思議はありません。いいレースを期待します。

これ以降は2012年9月9日に作成(一部9月11日に作成)

●レース 

 エスペランサシチーのスタートはどちらかというと良い方ですが、隣のジャイアンが好スタートで、相手は二の脚も速くどんどん差がつきます。エスペランサシチーは二の脚が遅く、鞍上の内田博幸騎手が押っつけ押っつけするもののなかなかいいポジションが取れません。

 結局12番手と昇級してからのいつものポジションで競馬を進めます。先行して渋太い内田博幸騎手ですから、レース前は先行しての粘り込みを期待したのですが、取りあえず芝スタートは結果として良くなさそうです。スピードがありません。内田博幸騎手ほどの剛腕が押っつけても進まないのですからねぇ。

 逆にスタートが懸念された有力馬たちはきちんと前につけ、この時点である程度の勝負はありました。

 追って渋太いものの切れる脚がないエスペランサシチーですから、鞍上の内田博幸騎手は向正面で早くもポジションを上げて行きます。これで終いでバテたとしても、前につけられなかったエスペランサシチーはこの乗り方しかないですね。さすがです。

 どんどんとポジションを押し上げ4コーナーでは6番手につけます。しかし、その時点でもう手応えがなく、内田博幸騎手の手が激しく動きます。普通ならここでジエンドで垂れる一方なのですが、そこはさすがにリーディング上位の騎手。なんとか馬を持たせ、そのままのポジションをキープしゴールに流れ込みます。

 3番人気の6着という結果でしたが、鞍上の人気も手伝って、少し人気しすぎた感があります。6番人気6着くらいが無難な評価と思います。いや、内田博幸騎手でなければもっと下の着だったでしょうね。


 ただ、今回は事前の追い切りの動きが悪いのは自他共に認めるほど明確でしたし、大外枠が響き、終始外々を回らされました。それらを考えると馬も頑張っていると思いますし、何よりも鞍上の好騎乗が光ります。

●時計の評価

 今回のエスペランサシチーの走破時計1分12秒7稍重馬場は、中山ダート1200mの古馬500万クラスの過去10年間の平均勝ちタイムが1分12秒2稍重馬場ですから、やはり足りないですね。6着が無難と言ったところです。

 しかし、今回は追い切りの動きがいつもにも増して冴えない状態でしたし、休養明けの追い不足は明白でしたから、まずまず頑張ったと言ってあげていいと思います。

●レース後の騎手・調教師のコメント

エスペランサシチー(6着)

 「ゲートは五分に出たが、芝の部分で置かれてしまった。乗り役さんは早めに動いてくれたが、その分だけ甘くなった感じだね。スタートからダートの方がいいね。」(池上昌弘調教師・競馬ブック)

 「スタート位置が芝だったので少しモタつきました。ラストの粘りを欠いたのは、3コーナー過ぎで一気に脚を使った為でしょう。叩かれて次は良くなると思います」(内田博幸騎手・友駿ホースクラブ公式HP)

 「ラストの粘りを欠いたのは、道中で脚を使った為と思われます。力量的には足りますが、ハミ受けが悪く集中力にも欠けていたようなので、チークピーシーズなどを試してはどうかと思います。」(内田博幸騎手・友駿ホースクラブ公式HP)

●専門誌のレース評価

エスペランサシチー(6着)

 「押して先団に取りつく構えも、スタートの芝の部分で置かれてしまい、後方の位置取りになってしまう。切れる脚が使えるタイプでもなく、もっとテンに素軽さが欲しい。」(競馬ブック)

●気になる賞金は

 実際は出走奨励金と特別出走手当が入りますし、6着というのはそれなりの賞金ですが、無料提供馬の規定で5着以内の本賞金しか我々会員には分配されませんから、配当ゼロですね(涙)。

●今後の展望

 昇級してから1度も先行できない(すなわちスピード負けをしている)ことは残念で、もうこのクラスより上では全く通用しないような走りですが、最後まで渋太く脚を伸ばしてくれます。いずれは出番があるでしょうし、500万クラスなら勝ち上がれるでしょう。

 来年の夏までにあと1つ勝てば、降級してまた500万クラスで走れます。理想はそういう形での3勝ですね。なんとかどこかで1つ勝ちたいですね。休養明けを1度使われての次走に特に期待したいです。

●最後に

 最近いいところがなかった友駿ホースクラブの無料提供馬ですが、1つ勝ち上がり、500万クラスでも上位の成績を残してくれるというのは満足ですね。私は最初からこの馬を欲しいと思ったわけではなく、ヒューストンシチーの代替でいただいたものですが、毎回レースが楽しく、本当にラッキーだったと思います。

 翌年の無料提供馬のマキアージュシチーは育成が順調ではなく、私は欲しいとは思わないので縁がないと思いますが、来年の無料提供馬はいよいよあのエスポワールシチーの全弟が登場するようです。兄を超えることはまずないでしょうが、このエスペランサシチーのように毎回レースを楽しめる程度の活躍をして欲しいですね。

最後までご愛読ありがとうございました

2012年7月31日立ち上げ 8月23日、26日、29日、9月5日、6日、7日、9日、11日加筆

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エスペランサシチーの過去の特集をご覧になりたい方はこちら

2012年 7月22日 第10戦 500万下 新潟ダ1200m (8着/12番人気)

2012年 5月26日 第9戦 3歳500万下 東京ダ1400m (9着/10番人気)

2012年 5月13日 第8戦 3歳500万下 東京ダ1400m (6着/5番人気)

2012年 4月 7日 第7戦 3歳未勝利 中山ダ1200m (1着1番人気) ルクソール様撮影写真多数掲載

2012年 3月17日 第6戦 3歳未勝利 中山ダ1200m (2着/4番人気)

2012年 2月19日 第5戦 3歳未勝利 東京ダ1300m (6着/4番人気)

2012年 2月 5日 第4戦 3歳未勝利 東京ダ1300m (2着/4番人気)

2012年 1月21日 第3戦 3歳未勝利 中山ダ1200m (5着/7番人気)

2011年11月27日 第2戦 2歳未勝利 東京ダ1600m (11着/7番人気)

2011年11月12日 デビュー戦 2歳新馬 東京ダ1600m (2着/5番人気)